平成28年度の活動履歴

H28 第1回  「○○電池できるかな?」

                                                          指導者    栢野彰秀  園山裕之

平成28年度のわくわくサイエンスクラブが始まりました。

ーブラックボックスにつないだ電子オルゴールから曲が流れてきました。さてブラックボックスの中には何が入っているのでしょうー

「乾電池!!」「残念! 違います。確かに乾電池で電子オルゴールはなるんだけど…」

ここから今日の学習が始まりました。

「乾電池以外の物でも電池ができるのかなあ」という疑問から、子ども達は10円玉、1円玉、金属板(アルミ、亜鉛)、アルミ缶、木炭、食塩水、果物、野菜、飲み物などを使って電池をつくり、電子オルゴールをならせて確かめてみました。

そしてもっと大きな力を持った電池にするために、直列つなぎをして音の大きさを確かめたり、モーターの回る速さを調べたりしました。

 最後に、分解したマンガン電池を観察し、中に木炭に似たもの(炭素棒)が入っていることを知り、乾電池のしくみが少し分かったようでした。

 今年度初めてのわくわくサイエンスクラブでしたが、初めて出会った友達とすぐに仲良くなり力を合わせて実験ができて楽しそうでした。

H28 第2回   「植物の体の不思議」

                   指導者  高橋恵一  高橋里美

今回の学習は、植物に必要な水に視点を当てて、植物の体の不思議について学習を行いました。

 初めに子どもが、細いチューブを使って1mくらいの高さからジュースを飲もうとしましたが苦しくてなかなか飲めません。重力に逆らって水を吸い上げるには、大きな力が必要だと分かりました。一体植物はどのようにして水を吸い上げているのでしょうか。 今回の学習では「高く伸びた樹木の先端まで水を送るための原動力は何だろうか」という課題を突き詰めていきました。

 この学習の中で、葉に染色液を葉を吸い上げさせながら水の通り道を観察したり、葉に運ばれた水がどこから蒸散しているかを顕微鏡で観察したりしました。また、染色液を吸水したキャベツやニンジンを使って、茎や根の水の通り道も観察しました。

 そのような学習をした後、「サツマイモやジャガイモは茎だろうか?根だろうか?」「ダイコンの茎はどこにある?」などの疑問を調べて楽しみました。

 子ども達は、「すごい体験をいっぱいした」「初めて知ったことがたくさん・・・」などど新しい体験や発見に目を輝かせて取り組みました。 また、ヒイラギの葉を使ってきれいな葉脈標本も作って持ち帰ることができ満足そうでした。

 

H28 第3回  「磯の生き物とふれあおう」(野外学習)

             指導者  戸田顕史  大澤正幸  原口展子

今回は「磯の生物とふれあおう」というテーマで、島根半島の加賀桂島での野外学習でした。 雲南教室・松江教室とも好天に恵まれ楽しく有意義な野外学習を行うことができました。

 たくさんの子ども達の参加があり、危険が伴う海での活動でしたのでとても心配していましたが、研究会の先生方や学生さんの支援に加えて、たくさんの保護者の方に見守りをしていただき、全員が無事に活動をすることができました。

 講師の先生は、水生生物の専門家の戸田顕史先生、カニの専門家の大澤正幸先生、海藻の専門家の原口展子先生という強力な3人が、子ども達に貝やカニや海藻の観察の仕方を教えたり、それぞれの生き物のおもしろい特徴をお話をしたり、子ども達の質問に答えたりしてくださいました。

 子ども達は、いろいろの種類のカニや貝、海藻などを観察しながら、磯で生活する生き物は厳しい環境の中で、その環境に適応した体のつくりをして生きていることなどを学びました。

 びしょぬれになって生き物を探し、暑さも忘れ興奮の楽しい1日でした。

H28 第4回松江教室  「低温の世界の秘密をさぐる」

                    指導者   秦 明徳   秦 澄江

今年は例年にないような暑い夏でしたね。

 この暑い夏を少しでも涼しくしようと、8月は「低温の世界の秘密をさぐる」というテーマで学習を行いました。

 まず初めは、ドライアイスと氷の比較から・・・ さわってみたり、滑らせたり、スプーンの上にのせてみたり、ビニール袋にとじこめたり、水に溶かして味をみたりなど、五感をしっかり使って調べ、ドライアイスの正体を予想しました。 その後、ろうそくの火を近づけたり、石灰水を使ったりなどいろいろな実験を経て、よく知っているはずのドライアイスの正体が分かってくると「へぇ そうなんだ」とびっくりしていましたよ。

 そしていよいよもっともっと低温の世界に入っていきました。 -196℃の液体窒素を使っての実験です。 ここでは、空気が液体に変化したり、酸素が青い液体に変化したり、二酸化炭素が固体(ドライアイス)に変化したりなど、子ども達の想像を超える実験におどろいていました。そして最後にはゴムボールがカチンコチンになって一瞬で割れてしまったり、花がボロボロになる様子など、低温の世界で起こる変化を目の前で見ることができました。

 たくさんの実験をした後はお楽しみタイムです。 リンゴジュースの中に粉々に砕いたドライアイスを入れてよく混ぜると リンゴジュースシャーベットの出来上がりです。 リンゴジュースを-79℃のドライアイスで冷やしただけのことですが、子ども達は大喜び!!

暑い夏も吹っ飛んだようでした。

 

H28  第5回   「化石でたどろう 島根半島」(野外学習)

                  指導者    長 和博   秦 明徳

連日の台風情報にもかかわらず、雲南・松江の両教室とも好天に恵まれ、予定通り野外学習を実施することができました。

 今回の活動は、「化石を探してそこから島根半島の成り立ちを知ろう」という目的をもって野外学習に出かけました。 朝8時30分に出発。最初の学習場所は、大芦の須々海海岸でした。

ここは、絵葉書にもなっている「鬼の洗濯岩」と呼ばれる美しい地層があるところです。

マグマの通り道だった溶岩の崖を乗り越え、ジャングル(?)のような道を通り、やっときれいな地層のある学習場所に着きました。

 ここは昔はどんな場所だっただろうか、どうしてこんな地形になっただろうかを地層を観察しながら推理し、その証拠となる化石を探しました。ここでは、海底の500mから1000mで生きていた1500万年前の貝の化石が見つかりました。

 午後は、恵曇の古浦海岸に行きました。

 バスを降りてから、2メートル以上もある岩の間を通り抜けながら、岩場を30分ほど歩いてやっと化石のある場所につきました。子ども達は、化石を見つけると疲れも忘れて、化石堀りに夢中になりました。ここで見つけた化石は、なんと2000万年前に淡水で生きていた貝でした。

 この2つの場所の地層や化石から、島根半島の昔のことを想像しました。

 最後に、日本列島がユーラシア大陸から離れ、現在のような日本海をはさんだ島国となった大地の歴史について話を聞き、今も生きて活動している地球の姿に触れることができた1日でした。

 

H28  第6回    「水素と遊ぼう」

                      指導者   横路仁朗  景山 明

「皆さんは水素を知っていますか」という質問に「空気より軽い」「爆発する」など知っている子どもがつぶやきます。子ども達はよく耳にする気体であることは何となく知っていますが、その正体について学んだのは初めてという子どもがほとんどだったようです。

 まずは「水素には重さがあるのか」という実験。「水素は燃える」を確かめるために水素のシャボン玉に火をつける実験。水素と酸素を混合した気体に点火する爆発の実験。塩酸とマグネシウムを使って水素を発生させて点火する実験。塩酸のかわりに酢を使って水素を発生させ点火する実験。そして最後には、三徳実験器を使った爆発の演示実験。

 ここまでの実験はスリル満点で、「怖かった」「でも面白かった」「新しいことがたくさんわかった」「水素は使い方を間違えると危険な気体だ」など様々な感想を持ったようです。

 その後、水素は燃焼しても二酸化炭素を発生しないことを証明する実験を、横路先生の手作り実験器で見せてもらいました。これで水素が環境にやさしい燃料として注目されていることを知ることができました。

H28 第7回   「空気のある世界空気のない世界」 

                     指導者   秦 明徳  秦 澄江

第7回わくわくサイエンスクラブ「空気のある世界 空気のない世界」は、11月19日雲南教室で、12月3日松江教室で行われました。

「水を入れた水槽に逆さにしたコップを入れると、水はコップのどこまで入るでしょう」

この質問に首をかしげる子ども達。「お風呂でやったことあるんだけど・・・?」とつぶやく子ども達。実験をしてみてやっぱりそうかとうなづく子ども達。

この最初の実験で、まず空気の存在と体積について学びました。

「空気には重さはあるのかな」」「空気にはどのくらいの力があるのかな」「空気が薄くなるとどんなことが起こるのかな」などの課題を解決するために、グループのみんなと協力しひとつひとつ実験し確かめていきました。

 子ども達は、空気なんて自分の周りにどこにでもあって気にも留めていなかったようですが、空気の存在によって起こる現象を知り、空気のすごさにおどろいたようでした。

「たくさんの空気を使った実験ができ、もう一度家でやってみたいほど楽しかった」とたくさんの子どもがこの空気の活動を楽しんでくれたようです。

H28  第8回  「静電気の不思議を体感しよう」

                        指導者   野崎朝之  大山朋江  

静電気といえば、「服を脱ぐ時バリバリと音がする」「車のドアを開ける時バチッときて痛かった」などの経験を持った子どもはたくさんいて、「静電気で遊ぼう」という12月のわくわくサイエンスクラブのテーマに何をするんだろうとちょっと戸惑いながら集まってきた人もいたようです。それでも12月もたくさんの子ども達が集まってくれました。

 最初は、下敷きで髪をこすり下敷きにくっつける実験。これは子ども達はよくやっていますね。ところが次の実験は、タフロープで作ったクラゲと塩ビパイプを羊毛でそれぞれ摩擦し静電気を起こして近づけると、クラゲはふわふわと浮きながら離れていく、これらの実験から静電気にもくっつくものと離れていくものがあるようだと気づき、いろいろな材料で調べてみました。そして、材料によってプラスになりやすいものとマイナスになりやすいものがあることが分かりました

 また、静電気も家庭で使う電気と同じように、電燈をつけたりモーターを回したりできるかを調べました。塩ビパイプに静電気を貯めてネオン管を近づけると光がついたのです。その後はいよいよ静電気モーター作りです。プラスチックカップにアルミ箔を巻いてプラ簡易コンデンサーを作り、それに静電気を貯めモーターを回すのです。子ども達は一生懸命塩ビパイプを摩擦し静電気を貯めます。すると少しづつモーターが回り始め、それを繰り返しているうちにだんだんモーターが速く回ります。友達と競争しながら夢中でモーターを回しました。静電気でモーターまで回すことができることを体験して静電気のすごさに驚いたようでした。

H28  第9回   「光って何?」

                   指導者   塚田真也  宮下健太

「太陽の光は何色?」と問われた子ども達はしばらく考え込んで「オレンジ!」「白!」

「無色透明!」・・・と答えます。「どんな色かなあ。それが見える道具を作りましょう」

と言う訳で、1人1人「マイ簡易分光器」を作る作業にとりかかりました。

 分光器が出来上がるとそれを使って太陽の光の色を確かめました。さらに、蛍光灯の光の色、懐中電灯の光の色なども観察し、虹のようにたくさんの色があり、それが順番に並んで見えると分かり、自分が見ている光の色と全然違うことにまずはびっくり!!

 「光の色を混ぜ合わせるとどんな色になるだろう」と次の課題。赤・青・緑の光の出るLED電球を使って、2色を混ぜたり3色全部を混ぜたりする実験をしました。中でも3色を混ぜると、不思議なことに白くなる変化には驚いたようでした。

 さらに、電流の量をコントロールすることで3原色の光の強さを変えていけば、様々な色を作り出すことができることを実験しました。そして、テレビの画面をルーペで観察し、その原理を使うことで、カラフルな映像が作り出されていることを実感できました

 いよいよ次は「目に見えている物の色」について考えることになりました。

「どうして君の洋服は赤く見えるの?」「・・・」

(太陽の光の色は虹のようにいろいろの色があったのにどうしてなのかなあ)と分からなくなってしまった子ども達がたくさんいたと思います。

「それは、赤い色が反射しているからだよ」と答えてくれた子どももいます。

「ほんとかなあ」それを調べる方法は・・・そうです。マイ分光器で確かめてみればよいのです。子ども達は赤・青・緑・黄・黒・白の色が印刷してある用紙を使って分光器で見える光の色を夢中で確かめ、どんな色が反射し、どんな色が吸収されてしまって分光器では見えないか調べていきました。反射と吸収という言葉はよく聞く言葉ですが、こうして調べながら、子ども達は反射と吸収という言葉の意味を実感を伴って本当の理解ができたと思います。

 最後に「空の色はなぜ青い? 朝焼け・夕焼けはなぜできる?」の不思議をペットボトルの空で実験し、なるほどそうだったのかと納得した様子でした。

 「なぜ洋服などの物が赤に見えるかなんてふつうに当たり前で考えたこともなかった」と1人の子どもが活動を終わっての感想の中に書いてくれましたが、この活動では、光と見える色との関係質を、たくさんの実験をし、自分の目で確かめ、実感として学び取ることができました。

H28   第10回   「究極のカルメ焼き作りに挑戦!!

                     指導者   横路仁朗

カルメ焼きって何だろう・・・イカ焼きみたいなものかなあ  それとも飴みたいなお菓子???  そんなことを想像しながら楽しみにたくさんの子ども達が集まってきました。

 まず最初に横路先生が前の日に半日もかけて作ったという究極のカルメ焼きが子ども達にふるまわれました。「へぇ こんなもの!!」と子どもはおそるおそる(?)口に入れ…「うまっ!」「あまぁ~」

「このお菓子は昔からあるお菓子です。中学校の教科書にも分解の学習で載っていますよ。

 今日はこのお菓子を実際に作ってみましょう。」

 最初に、横路先生がカルメ焼きつくりのお手本を見せて下さいました。

   ザラメの砂糖に水を加えて・・・強火にかけて・・・〇〇℃になったら弱火にし

   て・・・〇〇℃になったら・・・としっかり温度管理をしないとうまくいきません。

   さらに、ここで重そうと卵白を投入!!・・・かき混ぜる… もっと…もっと…

   箸を真ん中から抜いて・・・じいーっと待つ・・・するとどうでしょう。

   ふくれる! ふくれる! どんどんふくれていきます。

   鍋から外してカルメ焼きのでき上がりー

これを見て子ども達は、「なあんだ 簡単ジャン」と思ったようです。

ところがいざやってみると、なかなかうまくはできません。

究極のカルメ焼きに近づくには、温度管理と重曹・卵白の量、それに混ぜるタイミング。

子ども達は、カルメ焼きの職人さんになった気分で真剣に頑張りましたよ。

出来上がったカルメ焼きをみんな大事そうに持って帰りました。

 

ちなみに、今でもお祭りや縁日の露店でまれに見かけることがあるそうですよ。

子ども達の作ったカルメ焼きとどちらがうまくできているでしょうか。

 

H28   第11回  「ピンホールカメラと望遠鏡を作ってみよう」

                      指導者   吉田裕三

平成28年度の最後の活動「ピンホールカメラと望遠鏡を作ってみよう」は吉田先生に指導していただきました。この活動はピンホールカメラを作り、それを改造して望遠鏡を作りその仕組みを学ぶという取り組みでした。吉田先生は、2つの教室86人の工作紙の1枚1枚に展開図を書き、子ども達が容易に折り曲げることができるように折り線に溝をつけ1人1人が確実にできるように準備してこの活動に臨んで下さいました。

 はじめに、重ねた中の箱にスクリーンを貼り、外の箱に針孔を開けただけのカメラをのぞいてみるちゃんと像が移るではありませんか。次に、その針孔を大きくしてそこに凸レンズをつけてのぞいてみました。するとどう見えたのでしょう。子ども達はその2つのカメラの見え方やちがいのわけを図や実験装置を使いながら学びました。その後さらにレンズを変えた地組み合わせたりしながら改良を重ね、とうとう望遠鏡を自分の望遠鏡を作り上げました。屋上から遠くの山や景色を見て、「ほんとに望遠鏡になっている!」「山がこんなに近くに見える!」と驚いていました。

 振り返りの中に「月のクレーターは本物の天体顕微鏡でないと見られないと思っていたけど、自分で頑張って作った望遠鏡で見られるなんてすごい。帰ってから見てみたい。」と書いていましたが、子どもの心にしっかりと残る活動であったと思いました